旧友Aさんと旧交を温める郡山旅行は３０年の時間的隔たりも、雲散霧消。連れ立った友と４人で、２升の酒を空け、談論風発。酒席狼藉たる様は、平均７０歳を越えた老人のする態ではない。Aさんの奥様には多大なる迷惑を掛けてしまったmask house 面膜 好用
　まあ、昔はしょっちゅうそんな風に飲んだくれていたものだが、さすがに最近はそういう飲み方をしなくなっていた。３０年ぶりだったからと自分に言い訳しながらも、結構楽しかった。
　翌日はAさんが福島を案内してくれると云う。懐かしき「Aさんお任せツアー」の再現である。Aさんの頭には案内したいと云ったらもうツールが決まっている。それを覆すのは至難の業である。追加は歓迎、カットは認められないという業者のツアーとは真逆のオプションシステムになっている。車に乗ったら無駄な抵抗はしない。Aさんの思し召しにお任せあるのみmask house 面膜 好用…。
　その日は、最初に三春の枝垂れ桜、既に花はないが、シーズンには出店もたくさん出て、賑わうとAさんのガイドがあった。そして、東洋一の鍾乳洞とかいうあぶくま洞窟へ。
　閉所や狭所、穴蔵のような処に閉じ込められることが大嫌いである。幼児の時母親に押し入れに入れられた体験がトラウマになっているのか？おまけに閉じ込められるだけではなく待つことも嫌いである。それは単に我儘なだけかも…。
　それはさておき、持病に線維筋痛症とか云う奇病もあり、更にこの歳になると脊椎館狭窄症とか足腰が弱っており、洞窟を頭が岩にぶつからない様に腰を屈め歩くのは結構つらい。私は途中のドームの処でギブアップ、早々と一人先に撤退することにした。
　外は結構暑かったが、日陰のベンチを吹き抜ける微風が気持ちよかった。皆が出てくるのに30分ぐらいあっただろうか、懐かしの「Aさんお任せツアー」に身を任せた自分に苦笑せざるを得なかった。
　「お任せ」である。どこに行きたいという希望もない。最近の旅行は一日小一時間散歩して宿に帰り、温泉に入ってビールを飲んで昼寝して、夕食まで本を読んだりブログを書いたりして、グダラグダラ一週間も繰り返すのが私の旅であるmask house 面膜 好用。
　Aさんのツアーは忙しい。昔、自動車で北海道を旅行した時、帰路同行のTさんの故郷「水上」によって、翌日一日で一気に横浜まで帰ってきた。まだ東北自動車道がないころである。600キロ近くを一人の運転で帰ってきた。無茶苦茶である。でも当時は皆若かった。無茶苦茶に耐えられる体力気力があった。
　Aさんは今年８５歳。彼一人の運転で向かった先は小名浜であった。一軒の鮨屋を目指して…。あぶくま洞から小名浜まで高速道路ではなく、水郡線に沿った磐城街道をノンストップで対向車とすれ違うのがやっとと云う道を只管小名浜に向かって走り続けた。後で知ったことだが、その距離片道８０数キロ。今晩は磐梯熱海にホテルを予約してあった！彼もそれは承知の上…。
　水郡線に沿った県道は車がすれ違うのやっとと云う狭さ、車中では体が左右に揺れる。昨日の酒のせいか、後部のSさんは居眠り、私は暗然とした心境のうちに、車窓外の景観を複雑な気持ちで眺めていたmask house 面膜 好用。